(上)初志貫徹のコーチ解任劇、(下)「優勝」は後付の結果論
要約すると…
1日目…コーチ退任(解任)はヒルマン監督を軽視したコーチの問題行動に原因がある。
2日目…さらに上を目指すチームを目指すために「激動の秋」は必要不可欠だった。
てなところでいいんですかね?
で、なんでこんな文章書く必要があったんですかね?
今オフのヒルマン監督退任。それにともなう、白井、佐藤、淡口コーチの退任。確かにリーグ優勝チームとしては異常な事態ではあるわけだが、その言い訳を女々しく言い立てているだけのように感じたのは私だけでしょうか。
"唯才"という言葉があります。三国志でおなじみの曹操の人材登用の思想をあらわすもので「たとえ盗みを犯していようが、はては殺人を犯していようが、才能さえあれば、曹操はその物を幕僚として迎える」というものです。
確かに現代社会においてそこまでひどいことをするのは問題ではありますが、「監督軽視の問題行動」程度はかわいいものだと思いますがね。優勝できればやすいものでしょ。むしろ軽視される監督にも問題があるんじゃないか…とも思ってます。私は。
そもそも、その監督ですら問題行動を起こしているじゃないですか。
昨年の日本シリーズ後もいきなりメジャーで就職活動し、失敗してファイターズに逆戻りするわシーズン途中に退団表明するわ、日本シリーズ直前に帰国してロイヤルズと契約するわ、これこそチーム軽視じゃないかって思うんですがね。
チーム軽視と監督軽視。どっちの方が罪が大きいか…自明の理だと思うんですがね。
2日目の文章にはこんな文面がある。
日本ハムは本拠地移転以降、急速な球団内人事を行い、組織を改善してきた。今回はコーチ人事がクローズアップされたが、これまでも長年現場に携わった何人もの人が、球団側と目標軸がズレて、チームを去っている。編成トップにスカウト、またはベテラン選手…。球団に、この方針に対する迷いはない。このオフには生え抜きの前エース金村を、阪神へ交換トレードで放出した。
要するに「球団の言いなりにならない人間は切る」それだけの話でしょ?
全く持って情けない。
一番かわいそうなのは梨田監督だと思います。
フロントによって壊された優勝チーム。昨年度優勝と言っても、ゼロから…いや、マイナスからのスタートを余儀なくされてますからね。しかも中途半端に最近から見たファンからすると、2連覇したチームを引き継いだと見られてしまうわけですからね。
新しくファンになった方々。判ってほしいのはこの2年間の優勝はフロックだったということで。本当のファイターズはこれからです。
何度も言ってますが、チームの勢いはフロントに壊されました。そんな中でチームの指揮をとらざるを得なくなった梨田監督、そしてスタッフ。2008年に優勝できなかったとしても彼らを責めることは出来ません。
それ以上の戦犯がいるのですから。
その問題行動を起こす監督を持ち上げるフロントは当然軽視。
つまり私は何が言いたいか。
梨田さん、好きにやって下さい。
あなたらしく、いやあなた自身、長所を伸ばすことに最も重点を置いていただきたい。
コアな東京ファイターズファンが望む野球って、実はそういうものかも知れません。