検察側は昨年5月から始まった裁判員裁判で初めてとなる死刑を求刑したが、国民から選ばれた裁判員らは非公開の評議を経て極刑を回避した。[産経msn]
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死刑か無期懲役か。どちらかが選ばれてしまうこの裁判でのこの判決。いろんな意味で裁判員裁判の無意味さを感じました。
おそらく裁判官による判決は「前科がない」こと、「祖母の殺人については計画性がなく突発的であった」ことにより死刑ではなく無期懲役ではないかと思ってます。で、今回の裁判員裁判での判決は無期懲役。市民が判決をすることにより極刑を回避したという論調もありますが、私はそうは感じませんでした。
逆に今回のケースで死刑判決が出た場合…市民感情で判例を覆したと捕らえられてしまう可能性があります。ただでさえ裁判員制度による判決の厳罰化があるため、今後の死刑乱発に繋がる…そんな気もしていました。まぁ、その点ではちょっとほっとした部分はありますが。
正直なところ、こういった裁判の判決は感情を一切排除した部分で判断してほしいというのが個人的な感想ではあります。集まった素人の裁判員の心情如何で刑罰が決められるのは正直勘弁してほしいところで。まぁ、基本的に第一審のみですので弁護側、検察側が控訴すれば裁判員裁判からははずれるわけですが。
逆に、裁判員裁判でなくても裁判官の心情によってある程度判決が左右されるのではないかという懸念もありますが、その点については素人よりはまだましということで…そう思っております。
ただ…そういってしまうと裁判員裁判自体に全く意味のない、経費ばっかりかかっている制度なんじゃないか…という気がしているのですが…
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誰が裁判員制度の導入を望んでいたのかが、
明らかにされないままです。
「市民感覚を反映するため」だそうですが、
それは、感情に任せた裁判にしていいということなのかと。
擁護する気にはなりません。