2009年03月18日

死刑判決3連発

 香川県坂出市で2007年11月、パート従業員三浦啓子さん(当時58)と孫姉妹を殺害したとして、三浦さんの義弟で殺人などの罪に問われた無職川崎政則被告(63)の判決で、高松地裁(菊池則明裁判長)は16日、「計画的で残虐極まりない犯行」と求刑通り死刑を言い渡した。[NIKKEI.NET]

 2005年1月に女性2人が失踪し、兵庫県姫路市の港の海底から白骨化した遺体で見つかった事件で、殺人、死体遺棄などの罪に問われた無職高柳和也被告(43)に神戸地裁姫路支部は17日、求刑通り死刑の判決を言い渡した。[NIKKEI.NET]

 名古屋市千種区で2007年8月、闇サイトで知り合った男3人が会社員の磯谷利恵さん(当時31)を拉致・殺害した事件で、強盗殺人罪などに問われた3 被告の判決公判が18日、名古屋地裁であった。近藤宏子裁判長は「無慈悲で計画的な犯行。極刑をもって臨むしかない」と述べ、元新聞セールススタッフ、神田司被告(38)と無職、堀慶末被告(33)に求刑通り死刑、無職、川岸健治被告(42)に無期懲役(求刑死刑)の判決を言い渡した。[NIKKEI.NET]

 
 第1審なので確定というわけではないが、ここまで死刑判決になる事件が連発するというのは非常に怖いわけで。

 それはそうと、3番目の闇サイト殺人の件についてですが…

 女性拉致殺害事件の判決を受け、殺害された会社員磯谷利恵さん=当時(31)=の母富美子さん(57)らが記者会見し、川岸健治被告(42)の無期懲役判決について「悔しいとしか言えません」と涙ながらに語った。
 富美子さんは、神田司被告(38)ら2人が死刑判決を受けたことについて「当然のこと」と力強く答えたが、川岸被告の無期懲役に関しては「闇サイトで仲間を募った張本人。納得できない」と訴えた。
 「自首をしたら死刑を免れる日本の司法はおかしい。(川岸被告が)もう一度社会に戻ったら同じような被害者が出ると思う」とした。[時事通信]


 非常にナーバスな問題ではありますが、自首がなければ犯行が発覚しなかった可能性が大きいということで、自首しても死刑ということになれば逆に自首させて死刑回避するという選択肢がなくなり、闇に葬られてしまうこういった事件が多発することも考えられなくもありません。
 かといって、その事件の張本人であるという事実もあるわけで、非常に判断の難しいところでありますが…応酬刑ではなく目的刑の論理から言うと、どうしても死刑回避にせざるを得ないという地裁判断もわからなくないわけで…

 被害者、そして遺族の無念は計り知れないものがあるとは思いますが、仕方ないのか…とも思ってしまうわけで。
 ともあれ、この刑で被害者の方々の無念が多少でも晴らされる事を祈りたく存じます。
posted by ざわ at 20:48| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | ニュース・社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
刑罰を死で判断する。遺族の感情のみで判断するのは良くない。凶悪犯罪が多発しているが、犯人に更生の機会を与える為にも無期懲役の機会を与えるべきでは・・・
 闇サイト事件で被告が無期懲役をひとりにしたのは司法の妥当な判断だろう。
Posted by ぶじこれきにん at 2009年03月19日 13:43
 裁判員制度の一番怖いところがそこなんですよねぇ…
 応酬刑でなく(更生)目的刑ですし…

 人を殺しておいて…って面での気持はわかるんですが…
Posted by ざわ at 2009年03月19日 14:40
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